若年者におけるロコモティブシンドローム

シニア 目的別

「最近歩くのが億劫になってきた…」 

「椅子から立ち上がるのがきつい…」 

そんな方はいらっしゃいませんか? 

皆さんも一度は耳にしたことがあるであろう『ロコモティブシンドローム』について今日はお話をさせて頂こうと思います。 

ここまで読んでくださった方で、「まだ若いから関係のない話だ」「筋トレしているから大丈夫」と思われた方もいらっしゃるかと思います。

ただ、ロコモティブシンドロームは全世代の方々に注意が必要な症候群です。 

そもそも「ロコモ」って?

正式名称はロコモティブシンドローム(運動器症候群)といいます。

筋肉や骨、関節などの運動器の衰えが原因で「立つ」や「歩く」といった機能が低下している状態のことをいいます。

一見、ご年配の方しか関係がない様に思えますが、車やエレベーター、椅子までもが自動で回転してくれる現代社会で過ごしている私たちにとっては、どの世代も十分に関係があると思えます

また、普段から運動習慣がある若年層にも危険はあるので、後ほどご紹介させて頂きます。 

 ロコモの主な原因は?

運動器の衰えが原因と述べましたが、具体的にどういったものが挙げられるのか、見ていきましょう。 

筋力の低下 

なにより、身体を動かす力を発揮するのに必要な筋肉の衰えが大きく関係しています。 

筋力がある程度強くなければ自分の身体を支えることすら出来なくなってしまいます。 

そして、この筋力の低下が、その他の原因にも影響を出してしまうのです。 

神経機能 

神経系の機能も加齢によって低下します。その中でも顕著に表れるのがバランス能力の低下です。

バランス能力は姿勢の状態を感知し運動をコントロールする神経系と、運動の力を発揮する筋力の二つを合わせた合計の能力で決まりますが、加齢とともに筋力がバランス保持に十分でない場合が多く、バランスが取れなくなってしまいます。 

関節機能 

関節機能の低下でよく見られるのが変形性膝関節症です。

これも要因としては加齢や肥満、Oなども関係しているのですが、筋力をつけることである程度予防・緩和が期待できます。

なぜなら、動作の着地時に筋力が発揮できればそれがクッションとなり、衝撃を吸収してくれるのに対し、運動不足などで筋力が低下してしまっている場合はその衝撃を関節が直に受けてしまうからです。 

骨密度 

「骨粗しょう症」これも一度は聞いたことがあるワードではないでしょうか。

年齢と共に骨密度も低下し、骨折のリスクもあがってしまいます。 

運動を全くしなければ骨密度は下がって当然で、それは避けようがないですが、骨密度は主に骨に強い力がかかった時に増加するものなので、運動の負荷によってはいくつになっても骨密度を上げる事は出来るのです。 

 

いかがでしょうか? 

ロコモの主な原因をご紹介させて頂きました。 

ここで見て取れるのは、やはり筋力の維持がどれだけ重要か、という事です。いくつになっても筋力をなるべく落とさないように、日ごろから運動する習慣をつけておくことが大切です。 

 若年層にも注意が必要

ここまでにご紹介させて頂いたロコモの原因は、加齢からくるものが多かったのですが、果たしてそれだけでしょうか。 

実は若年層にも十分危険性はあります。 

それは、ハードすぎる筋トレや運動によって引き起こされてしまいます。 

身体を動かす際は、関節を介して骨を筋肉で動かしています。

筋トレや運動で筋肉と骨は強化できますが、残念なことに関節は新陳代謝が遅いため筋肉や骨ほど丈夫でなく、使いすぎると消耗してしまう部位です。回復も遅いがゆえに一度痛めてしまうとなかなか治らず、結果的にトレーニングやスポーツに復帰できるまでの時間が長くかかってしまいます。 

筋トレを習慣的に行っている方なら、「ロコモは自分には関係ない」と思ってしまいがちですが、どれだけ筋力が強くても、膝が痛くて歩けなくなったり、腰を痛めてしまって日常生活に影響が出てしまっている様ならそれは関節の衰えであり、体力の衰えであり、ロコモと呼ぶに等しいのです。 

 若い内からロコモにならないために

トレーニングは強い負荷を用いて行うものなので、関節への負担はどうしても大きくなってしまいます。ただし、酷使するのは上記に述べたように禁物なので、関節の回復力を超えたトレーニングは関節の老化防止のためにも避けておきましょう。 

負荷の調整を行いながらトレーニングやスポーツを行い、関節に痛みが出たら必ず休んで無理をしないことで、関節と長く付き合っていきましょう!