水と筋力トレーニングの関係
皆さんは一日に水をどれぐらい飲んでいますか?
ペットボトル1本分?コップ1杯?中にはコーヒーやジュースのみで1日の水分補給が終わるといった方もおられるのではないでしょうか?
実は水の摂取というものは健康のためにも、筋力トレーニングをする上でもとても大切な事です。
水の摂取が大切な理由とは?
水は人間の体にもっとも多く含まれる物質で、生命活動において必ず必要なものです。成人の体の55~60%が水分といわれています。
水の主な働きは「物質の溶解」「物質の運搬」「体温調節」の3つです。
- 「物質の溶解」とは、食事で摂取した栄養を水に溶かして体に吸収できる状態にする事です。
- 「物質の運搬」とは、摂取した水が血液やリンパ液、尿となり体内の物質、老廃物を細胞まで運ぶ役割のことです。
- 「体温調節」は、水の温まりにくく冷めにくい性質で、体温を一定に保つことに役立っています。
運動をしたときに汗をかくのも体温調整の一つです。
トレーニング中に水を飲まないとどうなるの?
トレーニング中は大量に汗をかき、水分を消費します。そのまま水分補給がされないと脱水状態となり、場合によっては熱中症、トレーニングどころではなくなる危険性があります。
バテる感じがしたり、パワーがでなくなったら脱水症状のサインかもしれません。
のどが渇いたと感じる前にこまめに摂取することが重要です。
トレーニング中以外にもあるデメリット
水が足りないと体を流れる血液がドロドロになります。血液は筋肉を作る栄養素を運ぶ役割があるので、ドロドロ血になることでせっかく筋肉のためにと飲んでいたサプリやプロテインなどの栄養素が行き渡らず、結果として筋肉の成長を阻害する事にも繋がってしまいます。
また尿の量が減って老廃物を排出できず、結果腎臓の負担が増える事にもなります。
健康にトレーニングを続けるためには水の摂取は必須といえますね。
水を飲むことのメリット
前述の通り、水を飲むことで血液がサラサラになります。
それにより栄養が全身に行き渡ることはもちろん、血管系の疾患リスクも下げてくれます。
また尿が増えることで老廃物が排泄され、肌にも水分が行き渡り肌荒れが改善されるというような効果もあります。
どれぐらい飲めばいいの?
体格やトレーニングの内容、季節などによって様々ではありますが、トレーニングをしている場合は汗を大量にかくので1日2リットルを目安に飲むようにしましょう。
いきなり2リットルというとなかなかハードルが高いので、まずは1リットル、慣れれば1.5リットルと少しずつ増やしてみて下さい。
また朝、昼、夕、晩で500mlずつ飲むなど小分けに摂取目標を立てるのも分かりやすくオススメです。
スポーツドリンクやお茶でもOK?
スポーツドリンクやお茶を飲むこと自体は問題ないのですが、それらには糖質やカフェインなど他の成分が含まれています。それを2リットル飲むとなると過剰に摂取してしまう事が考えられるので水の方がおすすめではあります。
例えばスポーツドリンクは糖質の補給が必要なトレーニング中だけにし、その他は水で水分補給をするなどして工夫しましょう。
美味しい飲み物が溢れかえっている現代では意外と飲めていない水ですが、意識して飲むことで健康で美しい身体になれる万能ドリンクといえます。
せっかくトレーニングを頑張っているのなら、より効果を感じるためにも意識して飲んでみてはいかがでしょうか?